日本美術解剖学会・2011関西大会とHONE展
HONE展

京都のキリン 東山の頭骨
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会期 2011年9月28日(水)〜10月16日(日)12:00〜18:00 会期中無休
   *10月8日(土)9日(日)は大学祭「響心祭」のため12:00〜20:00まで
会場 成安造形大学【キャンパスが美術館】入場無料
   ギャラリーアートサイト・ライトギャラリー・ギャラリーウィンドウ
主催 成安造形大学
企画 小田 隆(イラストレーション領域准教授)、成安造形大学
協力 大阪市立自然史博物館、なにわホネホネ団、京都市動物園、みなくち子どもの森自然館



日本美術解剖学会2011関西大会
難しいかなって思いましたが、興味持ったらGO!なリッピさんなので参加しました。
どのお話もわかりやすく楽しめました。
研究者とアートする人々たちのつながり
これって以前 大阪大学で聞いた
研究者と動物園関係者とのつながりにも似ているような気がしました。
こういう集まりって次のなにか新しいことの始まりですね
それを一般の私にもわかるように
興味がわくようにお話しして下さった講演者の皆さん 素晴らしいです。

行きたかったのに行けなかった
布施さんファンの友達のために少しレポート^^

7名の基調講演がありました。
布施英利さん 「手の美術・手の解剖学」
東大で森鴎外から始まり 養老先生の尽力で解剖学が世に広まり・・・
と、お話が始まり 
スライドではフィラデルフィア美術館の手を合わせて拝むような姿の男性の絵
顔は人を表わすが手も同じ
次にデューラーの描いた手 その人物の背後 人生をうかがい知れる手である
そして光や影の美しさも・・・

ロダン美術館のラカテドラル 美しい手と手 その空間の美しさ

そしてダ・ヴィンチ   ヨハネの手  岩窟の聖母 最後の晩餐
それぞれ描かれている人物の手
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どれも何回も見ている絵ですが それほど手に注目して見たことない・・・

前腕の回内・回外
手首を回す尺骨・橈骨がクロスして動くこと
ダ・ヴィンチの解剖の絵で説明があり なるほどーと!
(ここでキラキラ星を歌いながらの説明 布施さん面白いw)
表面からだけでなく中もわかっていたからこそ描けていたのですね

帰って自宅の画集の中の「洗礼者聖ヨハネ」の手を見る
私には骨とか見えないけど   美しいって思いました。
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二人目の講演は「肩甲上腕リズムと背部のレリーフ」
今回 私がとても会いたかった美術解剖学モデルHIROさん
以前はフランスでモデルをされていました。
そのころのお話も少し 農耕民族のダビデ^^
日本では自身の体を使って美術解剖学の授業ができるのはhiroさんだけです
hiroさんの写真集は日本では販売NGなのですが、恵比寿の写真美術館に置いてあるそうです。
解剖学から得られる体のことだけでなく、生きている人間で
どんなふうに どのようにして動くのかを知る
生きた解剖学  
スライドでは授業の様子やhiroさんの美しい体の写真を見せていただきました。
そして 懇親会では筋肉を触らせてもらったり!
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すごく柔らかい筋肉が 動くことによって全く違う形・硬さになることを
実際に見て触らせてもらえました 絵を描かない私にはもったいないぐらいでしたが
その後は 体の作り方からダイエットのお話もしてくださって 
「美」について深く考える良い機会になりました。

三人目の講演  「古脊椎動物研究のための解剖学」
北川博道さん 京都大学地質学鉱物学教室 ご専門は長鼻類デス

岸和田自然資料館の「モササウルス展」での、古生物復元セミナーで講演されていた人です。
京都から電車に乗って持ってきたのがゾウの骨~
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休憩時間も めちゃ人気  
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懇親会の時は記念撮影とかされる人も
しっかり触ったり持たせてもらいましたが 重い・・・ 
あの大きなゾウだもん そりゃこれぐらいごつい骨じゃないと体ささえられへんよ うん
そして質問コーナーでも大活躍の骨でした。
北川さんは地質学ということで土を掘ってるだけじゃなく 動物園のゾウにも会いに行ってるとのこと
とべの媛ちゃんには青いフリースを着ているころに会ったそうです。
雌雄差のお話では、この写真が・・・ ゾウ好きの皆さんなら誰だかすぐわかりますね
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次は平沢 達矢さん 「古脊椎動物学研究と復元図・復元模型」
東大の地球惑星科学専攻 獣脚類恐竜を研究されてる博士さんだそうです
地球惑星科学って恐竜なん?って思ったり^^;
現在いない動物の研究 生命の歴史を知る
生態系の変遷 進化の原動力を解明・・・
ゴビ砂漠で 獣脚類恐竜の化石を観察
また原生動物の解剖グリーンイグアナ 
このように研究したことを発表するとき 正確でわかりやすい絵が必要
(モササウルスの時にも聞いたような・・・)
科学者とアーティストがやり取りして復元がすすめられます
平沢さんの論文には小田先生の絵が使われています。

シカゴ大学におられたころの平沢さんの写真
そのグループには専属のイラストレーターがいて
研究者とともにイメージを共有して描いてるそうです。

そして 東山大毅さん 「頭部が形作られるプロセス・私が発生に学ぶわけ」
発生って学問 知らない世界でした。
一番もと
たまご? そこから顔が作られていくとこ
人間の赤ちゃんがお母さんのおなかの中で育っていく写真を見たことがありますが
サメとかトカゲとか形成過程の写真 
なんでこんな形になるんやろ? その一番最初って神秘だなー
なんとなく双子が私のおなかの中にいるころを想像したり・・・ 

そして最後は小田 隆さん 「頭骨を描く・人から様々な動物まで」
キャー キリンです
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やはりレオナルド・ダ・ヴィンチの絵は美しい 
一番最初の小田さんの頭骨の絵  頭骨の美しさを描く
生きているわれわれの中の骨を表に出し確認するために描く・・・と話され
制作される様子をスライドを使って説明されました。
こちらはブログでも見ることができます 
キリンの頭骨を描く 1 6の完成まで続きます。

私のブログの「キリンの描き方」も見てくださいね^^

質疑応答
これまた皆さん良い質問されていて時間が全く足りないぐらいでした。
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その後 HONE展に移動して
ホネホネ団西澤さんによるギャラリートーク

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私は8日の大学祭の日と、最終日の16日にもHONE展に行く予定です。

成安造形大学 
夜・・・ 緑の運動場  明るい建物はカフェ「結」 
その手前では大学祭のパフォーマンスの練習
一番奥は琵琶湖の夜景
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キャンパスが美術館
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by asitaharedayo | 2011-10-03 04:26 | お知らせ
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